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獨行道 二の丸(熊本県立美術館) |
| 宮本武蔵の自筆として名高い本書は、八代城下で兵法師範を勤め二天一流を広めた豊田家に伝わったものである。その後所有者を転々とし、鈴木猛氏の遺志により熊本県立美術館に寄贈された。 豊田正剛(とよたまさたけ)が記した「武公伝」では自誓書と呼ばれているが、題の「獨行道」は「独りの行いの道」、即ち、ただ一人で行い来たった自らの生き方の規範を述べたものと考えられる。「我事におゐて後悔をせず」「道におゐては死をいとはず思う」「佛神は貴とし佛神をたのまず」など、克己的で強い自我意識が見てとれる独特な人生訓となっている。 この「獨行道」は、剣聖宮本武蔵の自筆と確認できる貴重な史料である。さらに、武蔵の特異な人生観・武道観の直截な表白として、思想史上も注目されるものである。 |
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(文・写真:熊本県立美術館提供)