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県指定 有形文化財 
美術工芸品 考古資料
磁州窯系鉄絵壷  渡鹿3丁目
(県文化財資料室)
 磁州窯系鉄絵壷は、阿蘇郡南阿蘇村大字一関に所在する祇園遺跡を発掘調査した際に出土した。祇園遺跡は、鎌倉時代から室町時代(12世紀後半から14世紀後半)にかけての遺跡であるが、阿蘇地方を治めていた「大宮司」と呼ばれる職に任命されていた阿蘇氏の、南阿蘇地方での館と考えられている重要な遺跡である。
 出土した壷は、中国の河北地方にある磁州窯と呼ばれる窯でつくられたもので、祇園遺跡が営まれていた時代に輸入され、建物を建てる前に、地鎮のために納めたと考えられている。大きさは口径12.7センチメートル、器高30.5センチメートル、最大径32.5センチメートルの立派な陶器で、壷の素地に白土をといたものをかけ、その上に透明の釉薬をかけている。壷の表面には、鉄分を含む黒色の顔料で鳥や草の文様を描いており、美術品としても非常に価値が高いものである。 
磁州窯系鉄絵壷
写真提供:熊本県教育委員会